HSPには読書が苦手な人もいると思いますが、本を読むことには、たくさんのメリットがあります。
今回は、月に10冊以上本を読む私の経験を踏まえて、HSPが読書を趣味や習慣にするメリットや読書量を増やす方法について解説します。
HSPが読書をするメリット
まず、HSPが読書をするメリットとして、次の5つが挙げられます。
手軽にストレス解消できる
読書をしている間は、他のことを忘れて本の内容に集中できるため、気分転換になったり心が癒されるといった効果が得られます。
とくに、小説を読めば、作品ごとの独特の世界観のなかに浸って夢中になる時間をもてますし、登場人物に感情移入しながら読み進めることで、感情が動かされる体験ができます。
読み終わったときには心がスッキリしたり、読後の余韻に浸ったりでき、よいストレス解消や気分転換になるはずです。
本一冊あれば、いつでも没頭できる時間や感情を動かされる体験ができるので、ストレスや疲れを感じたとき、心がモヤモヤしているときなど、気分をリセットしたいときにおすすめです。
時間をうまく使える
読書を趣味や週間にすれば、時間をうまく有効活用できるようになります。
たとえば、電車の待ち時間、家事の合間など、日常で数分や数十分のスキマ時間が発生することは多いです。
そんなときに本を読めば、わずかな時間でも無駄にせず、退屈することなく過ごせます。
本を持ち歩くのが面倒と思うときには電子書籍が便利です。
電子書籍を読むようにすれば、スマートフォンやタブレットなどの端末さえあれば、いつでもどこでも読書ができます。
外出先で、待ち合わせに早く着きすぎてしまったり、相手が遅れたりなどの状況で突然時間ができてしまったときでも、本を読んで知識を吸収したりと有意義な時間を過ごせます。
楽しみが増える
読書は、いつでもどんな場所でも、一人で手軽に楽しめるので、読書を趣味にすれば毎日の楽しみが増えます。
本を読むのにたくさんのお金をかける必要はないので、趣味は趣味として継続しやすいです。
単行本や電子書籍なら数百円から購入することもできますし、図書館を利用すればお金をかけずに本を読むこともできます。本の読み放題サービスを活用すれば、定額でたくさんの本を読めます。
世の中には一生かかっても読み切れないほどたくさんの本があるので、いくら読書をしても飽きることはありません。
読書を趣味にすれば、いつも「次は何を読もう」とワクワクする時間をもてるようになり、毎日の楽しみが増えて充実した時間を過ごせます。
語彙力や理解力が高まる
読書を習慣にして長文を読むのに慣れると自然と語彙力を高められるので、自然に頭がよくなったり、賢くなれたりするのも読書の大きなメリットです。
また、たくさんの文章表現を目にするので、多くの本を読めば読むほど、要点をつかむのが上手くなり物事の理解力も高まります。
そして、語彙力や読解力、理解力が高まることで、新しく勉強したいことや学びたいことができたときに効率的に知識を身に付けられるようになり、スキルアップやキャリアアップにつながる効果も得られます。
選択肢が広がる
読書をすると、それまでの自分にはなかった新しい知識や考え方、物事の見方などに触れられるので、世界が広がります。
また、本を読めば知識を体系的・効率的に身につけることができるので、特定の分野の知識を深めて、キャリアアップするなどの目標を達成させることに役立ちます。
読書で教養や知識を深めれば、できることも増えていき、人生の選択肢の幅も増えていくでしょう。
読書はしたほうがいい?
読書には、上記のようにいくつものメリットがあり、「したほうがいい」のは事実です。
とはいえ、読書離れが進んでいるとも言われ、世の中の人がどのくらいの本を読んでいるのか気になる人もいると思います。
読書に関する世論調査
文化庁が公表している平成30年の「国語に関する世論調査」によると、1ヶ月に「一冊も本を読まない」と回答した人は47.3%(過去調査と比べて微増)に対して、月に1冊以上読む人と回答した人が52.6%という結果が出ていました。
ちなみに、このうち「月に1、2冊」と答えた人が37.6%で、ほとんどが読んでも1冊か2冊という結果になっています。
また、読書量についての質問で「減っている」と回答した人が67.3%いる一方で、「自分の読書量を増やしたいと思うか」という質問に肯定的な回答(そう思うと回答)をした人の合計は60.4%でした。
総合的にみて、読書量は減っている傾向にあるものの、読書には読書にしかないメリットや効果もあります。
「一冊以上本を読む人」「読書量を増やしたいと考えている人」が半数以上いるという調査結果からも、読書に価値を感じている人はまだまだ多いのではないかと思います。
読書量を増やす方法
HSPは読書が苦手な人もいるようですが、「あまり本を読む気になれない」「内容が頭に入ってこない」といった場合には、「読書をする」ことよりも、
- 「気になっている知識を吸収する」
- 「娯楽として楽しむ」
ことを意識して本を読むのがおすすめです。
何でもそうですが、人は「楽しいこと」や「目的のあること」でなければ、なかなかやる気になれないものです。
世の中で注目を集めている本やベストセラーよりも、自分が気になる本を手に取って、興味のある部分から読んでいきましょう。
本を読む方法に「こうでなければいけない」という決まりはないので、自分の読みやすいところから読んで慣れていき、少しずつ読書量を増やしていくのがおすすめです。
読書の楽しさを知れば、自然に次の本を探したくなり、読書量も増えていくはずです。
なので、まずは自分の「興味」や「楽しさ」を重視して、読書を進めてみてください。
まとめ
読書には多くのメリットがあるとはいえ、読書が苦手ない人もいるかもしれません。
無理に読書をしようと思うよりも、自分が楽しむことを優先して、読書に慣れていくことで自然と読書量を増やしていけます。
それによって、楽しみが増え毎日が充実するだけでなく、将来の選択肢や可能性を広げていくことにもつながります。
本が苦手な人も、まずは興味のある本から読書を進めてみてください。